ライフスタイルやライフステージが変われば、収納方法もおのずと変わっていきます。
本記事では、今すぐ出来る高齢者(シニア世代)が快適に過ごせる簡単収納について紹介します。
高齢者が快適に過ごせる簡単収納3つのポイント
高齢者(シニア世代)が快適に過ごせる簡単収納のポイントは、以下の3つです。
- よく使うモノは目線下〜腰高に置く
- 床にモノは置かない
- 捨てることに囚われすぎない
ひとつずつ説明していきましょう。
よく使うモノは目線下〜腰高に置く
よく使うモノは、高い場所・低い場所ではなく目線下〜腰高の位置に置くのがベストです。
というのも、背伸びしたり、かがんだりしなくて良いので体に負担がかかりません。
目線下〜腰高にモノを置くようにすると、自然と使わないモノも分かるようになってきますよ。
収納グッズに凝って「映える収納」を意識する人もいますが、シニア世代ならば出しっぱなしでもOK!
使いやすさ、片づけやすさを重視しましょう。
すべて収納に直しこむと、取り出す手間だったり、片づけた場所を忘れて探す手間が増えることも…
よく使うモノこそ、ご自身の「ゴールデンゾーン」を見つけて置きましょう。
目線下〜腰高の位置が良いね!
床にモノは置かない
私がご訪問した際に、よくお伝えするのは「床にモノは置かないようにしましょう」
実はこれ、防災を意識してお伝えしています。
長崎の場合だと島原半島にある雲仙断層群の「南東部」について、研究機関が「今後30年以内にマグニチュード7.1程度の地震が起きる確率が最大で1.1%」という結果をまとめています。
いやいや、1.1%となんて少ないじゃないか…と思うでしょう?
でも、熊本地震前は確率が0.9%だったそうです。それでも災害は起きました。
1%でも、0でない限りは対策はしていく必要があります。
その中で、災害時床にモノがあると避難するときに危険ともなりえます。
停電して真っ暗で床はおろか何も見えないことも予測できますよね。
床にモノを置かないことは、普段の暮らしでも生活しやすくなるのは確かです。
ぜひ、気がけてみてくださいね
捨てることに囚われすぎない
高齢者の片づけにおいて「捨てる」はハードルがぐんっと高くなります。
ほかの家族からすると「こんなの捨てたらいいのに…」と思うようなモノでも、捨てられないのです。
捨てられないものは無理に決別する必要はなく、一旦捨てるという概念は取り払いましょう。
捨てるのがモッタイナイと思うのであれば、使ってみる。
使うかどうかわからないけど取っておきたい、ならばすぐに使える場所に置いてみる。
このように意識するだけでも、変わっていきます。
〝お金は寝かせて増やしなさい〟という本がありますが、モノは寝かせず使いなさいということです。
捨てるに囚われず、使ってみる・使いやすい場所に変えることをぜひ意識してみましょう。
片づけ=しまい込む、ではない
片づけましょう、というと「しまい込む」とイメージする人も多いのですが、そうではありません。
高齢になると、今までできたことが億劫になったり、身体が思うように動かなかったりと、できたことができなくなる局面がきます。
その際に思いだして欲しいこととして、都度収納を見直して欲しいのです。
畳めないのなら、畳まなくても良い収納
→掛けるだけ、入れるだけ
タンスが引き出せなくなった
→置くだけ、引き出しを軽いものにチェンジ
冒頭にお伝えしたように、ライフスタイルやライフステージが変われば、収納方法もおのずと変わっていきます。
ぜひ、ご家族の状況をふまえてどうやったら簡単に収納(片づけ)できるか考えていきましょうね。
高齢者の暮らしに合わせた片づけはプロに依頼するのもあり
人生100年時代とも謳われる今ですが、高齢期は大部分を自宅で過ごしています。
暮らしの中心である自宅が、安全かつ心地よい空間になるためには、片づけは非常に重要なポイントです。
お家を見直していきたい、整えていきたい人は片づけのプロと一緒に行うのもおすすめです。
当サポートでは看護師キャリア20年の整理収納アドバイザーが、片づけのサポートをおこなっています。
>>プロフィール
まずは気軽にご相談くださいね。
お悩みやお困りごとを解決できないか、一緒に考えていきます。