わたしたちは暮らしの中で、意識していないとモノは右肩上がりに増え続けていきます。
年代関係なく、それは高齢者の方も同様です。
とはいえ、高齢の方が20代と同様に片づけができるかと問われるとそうではありません。
無理をすると膝や腰を痛めたり、怪我につながったりする恐れもありえます。
そのため、本記事では高齢者の片づけで注意するべきポイントと対策についてわかりやすく解説しています。
片づけができるようになると、健康寿命ものびると私は思います。
理由は衛生的な観点、モノが片づいていることによって転倒するリスクが減るためです。
では記事を読んでいきましょう!
高齢者でも簡単にできる片づけ方法
高齢者でも簡単にできる片づけ方法について説明します。
片づけが難しいと感じる高齢者のために、以下の方法を提案します。
これらの方法を知ることで、安全かつ効率的に片づけが進められます。
では、具体的な方法について見ていきましょう。
片づける場所を決める
まず、片づける場所を決めることが重要です。
一度に多くの場所を片づけようとすると、疲れてしまいます。
片づける場所を選ぶ際は、次のポイントを考慮してください。
- 最も頻繁に使う場所
- 片づけやすい場所
- 安全に片づけられる場所
例えば、キッチンやリビングなどが適しています。
次に、具体例を見てみましょう。
- 使っていない調理器具を整理する
- 使わない食器を整理する
- 棚の中を整理整頓する
- 古い食材や賞味期限切れを処分する
整理とは、不要なものを取り除くことです。
まずは、使っているモノと使っていないモノに仕分けしていきましょう。
- 読み終えた本を片づける
- 読み返さない雑誌や新聞は処分する
- ソファの周りを整理する
- テーブルの上をきれいにする
これらの場所から始めると、片づけがしやすくなります。
普段毎日使っている場所から片づけると良いですね!
少しずつ進める
片づけは少しずつ進めることが大切です。
一度に大量の片づけをすると、疲労や怪我の原因になります。
以下の方法で少しずつ進めましょう。
- 一日一つの場所に集中する
- 短時間で片づける
- 体調に合わせて休憩する
これにより、無理なく片づけが続けられます。
次に、具体的な例を見てみましょう。
- 今日はシンク周りを片付ける
- 明日は冷蔵庫の中を整理する
- 次の日は棚を片付ける
- 週末にゴミをまとめる
真面目な方ほど、張り切って全部を片づけようとしてしまうのです…
しかし、それはやめておきましょう!
1日30分で良いので、こつこつと片づけはやるのが基本です。
ダイエットと同じですよ!
- 今日は本棚を整理する
- 明日はテレビ周りを片づける
- 次の日はカーペットを掃除する
- 週末に全体を見直す
これらのように少しずつ片づけを進めることで、無理なくきれいな空間が保てます。
必要な道具を揃える
片づけを効率的に進めるためには、必要な道具を揃えることが重要です。
適切な道具を使うことで、作業が楽になります。
以下の道具を用意しましょう。
- 軽量で使いやすい掃除機
- 収納ボックスやカゴ
- ラベルやマーカー
これらの道具を使えば、片づけが簡単になります。
というのも、片づけが面倒だな…と思っているお家は
掃除機が重くて取り回しがきかなかったり、収納アイテムも使いにくかったりします。
今は100均でも便利なものは沢山売っているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
たとえば、掃除機の場合
- 軽量で持ち運びやすいものを選ぶ
- コードレスで操作が簡単
- 吸引力が強いものを選ぶ
- 掃除後に手軽に収納できる
掃除機はお安いものではありませんが、何年も前のモノを使っている場合は買い替えも検討すると良いかもしれません。
収納ボックスの場合だと、以下のようなアイテムを選ぶといいでしょう。
- 重ねられるタイプを選ぶ
- ラベルが付けられるものを選ぶ
- 透明で中身が見えるもの
- 軽量で持ち運びが簡単
とはいえ、安いものだと柔らかすぎてケースの耐久性がない場合も。
適度な硬さがあり、重ねても問題ないようなものを選ぶと失敗がありません。
高齢者の片づけで注意して欲しい3つのこと
高齢者の片づけで注意して欲しい3つのポイントを解説します。
片づけを安全に行うためには、以下の注意点を守ることが大切です。
これらのポイントを意識することで、安全に片付けを進められます。
それでは、具体的な注意点を順に見ていきましょう。
転倒を防ぐ
片づけ中に転倒を防ぐことは非常に重要です。
転倒は高齢者にとって大きなリスクであり、骨折やけがにつながる可能性があります。
転倒を防ぐためのポイントは以下の通りです。
- 床を整理整頓する
- 滑りにくい靴を履く
- 手すりや杖を活用する
高齢者の転倒は、屋内(自宅)でのケースが多いのが現状です。
慣れ親しんでいる家だから大丈夫、とは思わずにまずは床にモノは置かないことから始めていきましょう。
また、コード類やカーペットなども要注意です。
無理をしない
片づけをする際には、無理をしないことも大切です。
無理をすると体調を崩したり、怪我につながったりする可能性があります。
無理をしないためのポイントは以下の通りです。
- 休憩をこまめに取る
- 自分の体力に合わせた作業量
- 助けを求める
片づけ中にはこまめに休憩を取ることで、体力を回復させられます。
また、自分の体力に合わせて無理のない作業量を設定しましょう。
少し物足りなくらいでちょうど良いです
無理をせず、自分のペースで片づけを進めることが、5年先まできれいな空間を維持できる秘訣です。
こまめに水分補給
片づけをする際には、こまめに水分補給をすることが大切です。
水分補給を怠ると、夏場は特に熱中症になるリスクがあります。
水分補給のポイントは以下の通りです。
- 定期的に水を飲む
- 作業中に飲みやすい場所に水を置く
- スポーツドリンクを活用する
高齢になると喉が乾いた、という感覚が衰えてきて水分補給を忘れがちに。
ぜひ意識して水分はとっていきましょう。
作業中には飲みやすい場所に水やお茶を置いておくと、こまめに水分補給がしやすくなりますよ
さらに、スポーツドリンクを活用すれば、電解質も補給することができます。
ぜひ、これらのポイントを参考にして、無理なく片づけを進めてくださいね。
高齢者向け片づけサービスのおすすめ3選
高齢者向け片づけサービスのおすすめを紹介します。
片づけが難しい高齢者でも、これらのサービスを利用すればスムーズに片づけが進みます。
- 家事代行サービス
- 訪問介護
- シニアお片づけサービス
それでは、具体的なサービス内容を見ていきましょう。
家事代行サービス
家事代行サービスは、プロのスタッフが自宅に訪問して片づけをサポートしてくれます。
このサービスを利用することで、短時間で効率的に片づけが進みます。
家事代行サービスのポイントは以下の通りです。
- 専門的な知識と技術
- 短時間での作業
- 安心して依頼できる
全国展開しているサービスだと、くらしのマーケットやベアーズがあります。
プロのスタッフが自宅に訪問し、不要なものを分別したり、整理整頓を手伝ってくれます。
また、家具の移動や重い物の片づけなど、体力的に難しい作業も代行してくれます。
これにより、体力を使わずに効率的に片づけを進めることができます。
訪問介護
訪問介護(ホームヘルパー)では生活援助を行います。
そのため、簡単なお片づけだと支援してもらえます。
とはいえ、注意していただきたいのが生活援助はあくまで日常生活を支援することが目的ということ。
なんでもかんでも依頼できるわけではないよ
また、家事ができる家族が同居している場合には、生活援助は利用することができません。
そして介護保険内で利用できる回数は要介護度で異なるので、生活援助を利用する際はケアマネージャーとしっかり相談して決めてくださいね。
シニアお片づけサービス
高齢者向けのお片づけサービスは全国各地多数あります。
長崎市内の場合は、私がサポートしているシニアお片づけサポートがあります。
当サポートでは「生前整理」=生きることを前提とした整理をまるっとおこないます。
モノだけでなく、書類や思い出、家計の見直しなど、暮らし全般を一緒に確認していきます。
何かあっても大丈夫!と自信がもてるような、これからの人生をさらに謳歌できるような関わりを長期的にしているよ
まとめ|高齢者のお片づけで注意して欲しいポイント
高齢者の片づけを安全かつ効率的に進めるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 片づけを始める前に、片づける場所を決める
- 少しずつ進めることを心掛ける
- 必要な道具を揃える
片づけは小さなスペースから始めることで、無理なく進められます。
また、一気に完璧にやろうとはせず、一日10分から始めてみてくださいね。
朝ご飯のあと10分だけ、、と時間を決めてルーティン作業のようにすると習慣にもなります。
さらに、必要な道具を揃えることで片づけがよりスムーズに進むでしょう。
ゴミ袋やダンボール箱、掃除用具を用意して始めていってくださいね。
片づけが難しい場合は、自分一人で頑張る必要はありません。
今は便利な時代でいろんなサポートが日本にはあります。
ぜひうまく活用しながら片づけを進めていきましょう